整合規格

整合規格とは?

(1)整合規格とは、CEマーキングの技術的要求の仕様を定めたものです。

各ニューアプローチ指令では、製品を市場に流通させる際に満たすべき安全や品質において、最低限守らなければならない必須要求事項を定めていますが、具体的な技術的要求については規定していません。
この技術的要求や仕様を定めているものが整合規格です。整合規格は欧州のEN規格などになり、この整合規格に適合していれば自動的にニューアプローチ指令の必須要求事項を満たすことになります。

これらの整合規格は、国際安全規格(IEC/ISO)を基本にして出来ていますので国際規格と全く 同じではありませんが、IEC/ISO規格を見れば、ほぼその規格要求を知ることが出来ます。
尚欧州委員会の下記のOfficial Journal(EU官報)により、現在の各指令の整合規格をご確認することが出来ます。
List of References of Harmonized Standards(New Approach directives providing for CE Marking)

(2) 整合規格の例

・電気安全
EN 61010-1(計測、制御及び試験用電気機器の安全性)
EN 60950-1(情報処理機器の安全性)
・機械安全
EN 60204-1(機械の電気機器の安全性)
EN ISO12100(国際規格:機械の安全性)
・EMC
EN 61326-1(検査、測定機器) IEC/EN 61000-6-4/6-2(産業機器)
EN 55022/55024(情報処理機器)他

国際安全規格の階層化構造

国際安全規格については、下図を参照してください。
ISO/IECガイド51は、安全の扱いに一貫性・統一性をもたせるため、規格体系の階層化(階層的規格体系)を規定。全ての機械に適用できる基本概念等を定めた基本安全規格(A規格)、広範な機械に適応できるグループ安全規格(B規格)、特定の機械又は機械区分に対する個別機械安全規格(C規格)からなる階層構造になっています。